碌々

歩き疲れた僕たちは不意にそれを見つけた

近づいて見たけど距離は変わらなかった

追いかける気力もなくただぼーっと見つめて

何をする訳でもなくただ宙を舞っていた

 


夢うつつ瞼の裏に描いた雲達は

少しずつ流れて涙に変わっていた

たいして変わりのない日々に追いかけられて

何をする訳でもなくただそれを追っていた

 


もう飽きてしまって歪んでしまった

分かってしまって淀んでしまった

吸って吐いては繰り返してもう息もできないや

まぁなんでもいいか

 


ある日突然にそれは僕の前から消え去って

でも僕の中に居るような感覚がして

その時、わかったんだああこれが逃げだって

だけど、なんか前より心踊っていたんだ

 


もうやんなっちゃうよ、あれもこれも

辛くてしんどくて辞めちゃいたいよ

溜めて自分殺す前に少し吐いてみようぜ

もう逃げてもいいよ

 


もう飽きてしまった、あれもこれも

辛いと分かって淀んでしまった

溜めて吐いて繰り返してもうなんも出来ないや

でもそんなんじゃダメだ

 


逃げていたって進んでいたって

笑っていたって泣いていたって

何もかもは自分次第まぁ、気楽に行こうぜ

楽しくいこうよ

 


歩き疲れた僕達は不意にそれを見つけた

近づいて行く度に景色は変わっていた

追いかけて捕まえてもう二度と離さない

碌々でいいよ