ヨルシカ

この場所が僕の最後だ 夜しか生きられない、この歌の最後だ 君だけだ、君こそが僕を形作っていた もうこれは僕には必要ない 誰かがきっと届けてくれるだろう 君はどうしたいんだい、エルマ 彼が必要ないと書いたこの曲も詩も 私には必要なものだと彼はわかっ…

春夏秋冬

アラームの共鳴、句点書いて捨てた 春、踊り場がよく見える、朝 風が縫った隙間、こべりついた言葉は 夏、霞がかっていたまま 夕凪、息も止まるほど 鼓動が歌っていた 「さよなら」 聞こえないもんだな 最後の言葉は 言ってしまえば このまま二人、夜に還る…

風夏

風吹いた夜は 筆で書き溜めた言葉 折り曲げて飛ばして 窓際、着陸オーライ 風景を描いた その紙は徐々に流れて 泣いたって変わんない 言ったって、どうせわかんない 夏が来る5分前 懐かしいラジオネームと AMの時計台 アラームは既に鳴ってた この、風が止ま…

太陽少女

ねぇ、SunGirl その目にはきっと何もかもが見えていて ねぇ、ずっと 気になってたんだけどその目で夜は見えるかな もう、Sunday いつのまにか日は流れ 僕ら世界を追い越していたなんて つまらない冗談笑うのは君くらいさ スタートは一斉に だけど出遅れた人…

世界の中心(僕らごとver)

夏の暑さのせいだ、 君はそう言って風を吹かす 今までのことなんて 悲しいくらいに覚えてないから、 ヨレたTシャツの首元に 顔を埋めている 何にもない日曜日 朝が来て夜になる 7/13、君を想う 世界の中心はいつも君さ これからいくつの先を望む いつものあ…

令和三年-令和三年、雨天決行ver-

家籠もりを終え 誰か呼ぶ声 情熱からおよそ遠い情熱 明日こそ晴れ 風にまかせて 旅立ちの日には旅立てるよう 僕の鼻歌 今日ばかりは この町のBGMみたい それでも未だにマスク越し とげられぬ夢 やむを得ぬ故 恨めしく睨んだ 令和二年 幕引きの映画 新譜のツ…

曇天-令和三年、雨天決行ver-

とにもかくにも僕らの日常は奪われた 描いた未来ひび割れた その破片がこれだ 八つ当たりの罵倒やいらつき、自己嫌悪の里親 疑心暗鬼にとって心の陰こそがまほろば 天気予報ばかり気にして うつむき加減スマホで 今日も今日とて薄雲に太陽は朧げ 検証不足、…

春鳴

まばたきをする間も無いような その可憐な春鳴、散り際に 握ったままのカメラが今 優しさを持って君を否定する 古道を拾うその後ろには コインランドリーとその2人が 有った感覚、だけがあった 春髪少女、君を忘れない 確かにあった 覗いたファインダー越し…

まだ切らないシャッターは

木造アパートの1階 日差しだけが差し込む部屋 瞬きをする間もないような そんな日々も 小さな優しさも 上手く息を出来ない時も それでもいつまでも2人で居たいと思う日々と まだ会えないと嘆く日々を 繰り返して進む、忘れてく昨日 と今日の合間のこの鎖を…

それでも

あれから1年がたった この世の中は何が変わった? 一つ言えるのは年が重なった その紙にも満たない薄さに僕は 嫌気がさしてペンを突き刺した その場に残った黒のインクが なかなか取れずに後悔をした 心に空いた深く黒い穴 思っていたより綺麗に咲いた 昔育…

イト

例えば、僕らが出会ったことは 神様の意図かも知れないから 例えば、離れることも なにか意味があるのかもね だけど心が言うには、君と僕を繋ぐ糸 切りたくは無いんだと、繋ぎ止める あれから時間だけが流れた 僕ら少年少女だった頃 未来は明るいと歌う君は…

Re: 拝啓、

拝啓、子供の僕へ 今いる人を大切にしてくれ 親とかだけじゃなくて 嫌いになった子も大切にしてくれ もちろん好きなあの子はもっと 愛して幸せにしてくれ はいけい、大人の僕へ 勇かんな大人になっているのか? やさしいだけじゃダメなんだって 今日、洋子先…

プロローグ

「君が帰るまで僕はここにいよう」 それがあの子が旅立つ合図だった 僕らが永遠に重ならない存在なのはこの世界の誰でも知っていた。 善と悪、コインの表と裏のように 日中に存在する君と、夜に存在する僕は重ならない 重なれないのだ 僕は詩を書くことが好…

カイトウ

子供の頃テレビで見た 夜を駆ける姿に憧れた 誰にも見つからぬように 颯爽と悪を盗んでいた 気づいたら僕も同じように 誰かから何かを奪っていた 世の中の真理に気づいたんだ そう言って僕は姿をくらました 端から端まで全てを盗った 誰かの正義も誰かには悪…

カイトウ(ポエトリー)

、嗚呼、その美しい白銀の姿に昔から僕は目を盗られていた悪という立場を正義に変える不可能を可能にするそういう貴方に憧れていた、、そうか、もうこんな時間か昨夜の酒が残る昔の夢にうつつを抜かしていたうつつって漢字だと現と書くのに昔に現ってなんか…

you and me

なんだか最近、生きづらいね 誰もが抱えてるはずの葛藤や悩み自己愛だって 正しさの物差しで測るものじゃないなぁなんて 事の顛末は流動的な気持ちに左右されて行くものだし みんな本質は一緒、自分の意見が正しいと信じたいし反応が欲しい そういう醜さこそ…

20

大人になっていくたび色んな事分からなくなって 大人になれてるかな、なんて考えるのは今日で最後 おかえりただいまの何気ない日々も すれ違いざま、香る懐かしい匂いも 2人で座った花壇の上、青いベンチ 全部、音に乗せて いつか、偶然聞こえたその歌がきっ…

あなた

好きじゃない缶コーヒー 暖を取るため手にしたり 白い息を内に貯めて 一気に吐き出して見せる遊び マフラーで口元隠してほろり こぼれた言葉、「今年も1人」 温まる手と冷める缶コーヒー 暖の取り方は去年と同じ みんな求める人の温もり 不思議だったが今わ…

月街灯

月明かりが映る水面 まるで街灯のように連なる そんな訳もないと一言 少し暑い夏の夜の話 鈴虫が奏でる歌も 花火が散るその音でさえ ギターの音でかき消した 誰もいない公園で 月街灯よ、夜を照らせ 光る僕らをもっと掻き消せ ホントだけが僕らの正解じゃな…

夕幻

気持ちは安いし、言葉は浮いて 想いが無いの分かってるんだ 恋というのは、ただの勘違いの延長なんだろ 時間はあった、だけれどダメだ なんせ人生は有限なんだ 信じていたって、愛せない物もあるだろ 夕暮れ迫る夜際 限りない止まらない筈の歩幅 全部間違っ…

loose day

夢の中で君は少し笑っている ほんの少しだけ笑っている 「おはよ、早く起きて」 寝ぼけ眼の僕はいつも通りに君を揺さぶる 揺れるベット 君は向きを変えた 背中合わせ、朝日が遮る いつもの朝だ 変わらない朝、眠い朝、君がいる朝 窓から光が差し込んで、何も…

loose day

loose day おはようから始まる僕らの朝 まだ少し体は起きてないみたい 揺さぶって起こしたら怒るくせに 起こさなくても怒るそんなのが好き 何もかもが輝いて映る日々とか 在り来りな言葉じゃ足りないが ただそんな日々が愛おしくて カレンダーめくる事すら止…

擬いの芸術家

芸術は一体なんだと思う? 目に見えるもの全てが それのひとつなんだとしたら 僕ら作ってるこれもきっと その1つになるのかな 明日が遠く輝くとか、感情に動かされるとか そんなのもその1つになるのかな 嘘で作った歌が響いた、僕らのこの薄い心は 本当にそ…

アルカリ性の水平線

裸足で歩いた、荒廃繰り返す世界だ 私ならこの世界救えると思ってるの でもね、まだ貴方と一緒に居たいから 飽きるまでこのままにしようと思うの 綺麗ね、腐った海も死に絶えた動物たちも 私達もあぁなっていくんだろね 貴方だけは残していくわ あぁ、私はこ…

ふと、ぎゅっと

いつからだろう こんなにあなたを思って 涙が出るような 歌を歌えるようになったのは いつからでもいい 僕は貴方を思って 解けない感情を ここに残して置くんだ きっとずっと僕は思うよ 愛してるってありがとうって ふとぎゅっとしたくなるんだよ 近くにおい…

春眠、暁を覚える

春、寝ぼけた顔して 見上げた空が雨になって きっとここじゃないって思った 思い出しても笑って 嫌いな顔で見つめるその姿を 自分らしくって言われて そんなもんはどこにもねぇ 浮かぶ、汗流して 走る君が晴れを呼んで きっとお別れだ、僕ら 叫ぶ心は連ねて …

またね

今日も来てくれてあがとう さよならとは言わずに いつかまた会えるその時まで 晴れた空を見上げてる ほら、声が聞きたくて あなたの作った歌を口ずさむ 今日も元気に1日を いつも通りのまたね 今日も生きてくれてありがとう さよならとは言わずに いつかまた…

雨、伝う窓辺 一人君を思い出す 冷めた空気が匂いを混ぜる 足りないな、甘い匂い 嘘の匂い 雨、うつつ夜 一人君を思い出す

咲花

夏の始まり 笑ったせいか 目の前がぼんやり 二人の終わり あの日のせいか わかっていたけど止められない 少しの暗がり 人目を嫌った 僕らは時間を待った 花火が上がり 君が段差に登って こぼしたジュースも綺麗に咲いた いつだって思い出すのは自分だけ でも…

忘れ物

遠い青い空追いかけては 小さい愛を踏み潰した いつかは出会える運命だと 僕は信じて切り捨ててた 時間が経ってしまった また、思い出してしまった わかっていても あの道を通れば 君に、帰る姿に 会える気がしていた 振り向けば 笑ってる気がしていた 微か…