氷菓子少女

全部溶けてしまうな

この線を踏み出して進んでいけば

全部解けてしまうな

あなたへの気持ちもこの夏ですら

 


右と左で違った靴下がいつも

あなたを探す目印だったの

不均一なその歩幅も

私には整って見えた

 


1歩踏み出せば溶けてしまうし

離れてしえば伝えられないのに

夏風揺れるその髪に

触れてみたいの

 


ねぇ、

その口で頬張って

貴方でなら溶けてもいいから

夏の宵、

走り出して

捨てちゃおうか、何もかも