擬いの芸術家

芸術は一体なんだと思う?

目に見えるもの全てが

それのひとつなんだとしたら

僕ら作ってるこれもきっと

その1つになるのかな


明日が遠く輝くとか、感情に動かされるとか

そんなのもその1つになるのかな

嘘で作った歌が響いた、僕らのこの薄い心は

本当にその1つになれるかな


愛も恋も未来も夢も歌えば必ず嘘になる

本当は一体なんなんだろうね

君が好きなあの曲も何一つ良いと思えないし

そんなこと言ってる君も僕も全員嘘つきだ


僕らは全員擬いの芸術家

気分だけは踊ってるんだ

ただ同じように歌を乗せて

愛や恋をひたすら歌ってる

この歌だってきっとそうだ

才能がない自分へ書いたんだ

僕だって1人の擬いの芸術家


綺麗なものじゃ満たされない、綺麗に出来ない僕が言う

借り物の言葉で歌ってんだ、「これが僕の音楽だ」


そうやって何もかも中途半端

あんたは何がしたいんだ?

他の誰かじゃ無い、あんたの歌だろ?


僕らは善人擬いの芸術家

言葉で騙してしまうんだ

でもきっとそれでも救えるなら

足りない自分愛せるならって

歌い続けるし叫び続けるし、嘘で誤魔化すよ


僕らは全員擬いの芸術家

なりに生きていたいと思った

嘘でもいいんだ誰かを生かせ

自分を生かせ、擬いの芸術家